漢字の「同音異義語」には要注意!
入試の国語の読解問題においては、
多くの場合、長文の中に漢字の問題が組み込まれて出題されています。
パターンとしては、
文章の中の言葉に傍線が引かれていて、
「ひらがな」か「かたかな」で書かれており、
設問にその部分の言葉を漢字で書くように指示されています。
そこで、一番注意して欲しいことは、
漢字には「同音異義語」がたくさん存在するということです。
ですから、必ず文章をよく読み、その文脈からどういう漢字を書くべきかを判断して下さい。
「同音異義語」とは、読み方は同じなのに、(つまり、音は同じなのに)
漢字も違うし、その言葉の持つ意味もまったく違う言葉のことです。
例えば、「たいしょう」という同じ読み方をするものにも、たくさんの漢字があります。
入試問題に頻出している「たいしょう」の漢字を挙げてみましょう。
・対照 →あるものを他のものと比べること。
また、違いがはっきりしていること。
・対称 →互いに対応してつりあっていること。
・対象 →めあてにする相手。
これ以外にも、「大正」「大賞」「大勝」「大将」「対症」「隊商」「大詔」「大笑」「体性」「待詔」「太衝」・・・・・・・・
というように、「たいしょう」はたくさんあります。
読解問題における長文に組み込まれている漢字を解答する際には、
その問われている漢字の前後の文脈をよく読み取って
「どんな漢字がこの文章には的確なのか」を考えて下さい。
では、ここで一つ一緒に、漢字の問題を解いてみましょう!
【問題】
その会社はより多くの利益を(ついきゅう)するために、会議を開いて、どのように合理化を図るべきかを話し合った。
正解は、“追求”です。
(ついきゅう)にもたくさんの漢字があります。
例えば、
・追求→目的のものを手に入れようとすること。
・追究→よくわからないことを明らかにすること。
・追及→あとから追いかけること。
などです。
この問題の場合は、文章に「多くの利益を(ついきゅう)するため」とあり、
会社の目的となる利益の(ついきゅう)ですね。
その目的を手に入れようとしているわけです。
従って、正解は「追求」になります。
このように、入試問題では、この「同音異義語」がターゲットになるケースが非常に多いです。
文脈の正確な読み取りで入試の漢字をバッチリ制覇して下さいね!
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