
「5月12日配信のメールマガジンの記事をもう一度読みたい!!」
というありがたいリクエストをたくさんの読者の方より頂きました。
こうしたご連絡は本当に嬉しいです!
心より感謝致します!
以下に、前回のメルマガの「物語文」の学習についての記事をそのまま掲載致します。
参考にして頂ければ幸いです。
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今回は、“「物語文」対策”の第2弾として、さらに深く読解問題を解くコツを掘り下げていきたいと思います!!
中学受験から大学受験までの広範囲の入試問題についていえることですが、
「物語文」(文学的文章)の読解問題で、出題される設問にはあるパターンがあります。
頻出する設問パターンの一つ、「理由をきかれる設問」についての解答方法をしっかりと習得しておきましょう。
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理由」をきかれる設問パターンとは?
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本文中の登場人物の「行動やセリフ」、「心情」が書かれている部分に傍線が引かれていて、
○○がこのように言ったのは、なぜですか?」
なぜ○○は・・・・・したのですか?」
○○が・・・・・という気持になったのはなぜですか?」
というようにきかれるパターンのことです。
これらの設問文を皆さんは「物語文」の読解問題でよく見かけるのではないでしょうか。
私たちの日常生活においても「行動したり、会話をするとき」には、一つ一つ理由がありますよね。
日常生活は、毎日めまぐるしく時間が流れていて、私たちはいちいち意識していないのですが、
理由があるからこそ、行動をしたり会話を交わしたり、気持ちが変化したりするのです。
物語に登場する人物たちも実は同じなんです。
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登場人物の「行動」「セリフ」「気持ち」にはそれぞれに理由がある!
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(1)登場人物が「行動するときには、そのように行動する理由」があります。
例えば、主人公が「汗だくになって必死に走っている」という行動をしているときには、「必死に走る理由」があるのです。
(2)登場人物が「会話をするときには、そのセリフを言う理由」があります。
例えば、主人公の「きゃ〜!」というセリフには「きゃ〜!」と叫ぶだけの理由があるのです。
(3)登場人物の「気持ちには理由」があります。
例えば、主人公が「悲しくなった」ときには、「悲しくなってしまう理由」があるのです。
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「理由」を問われたときの解答のコツ!
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設問でこの「理由」をきかれるときにも、必ず文章中から根拠を探し出して解答をする必要があります。
その理由は、必ず長文の中に書かれています。
気をつけなければならないのは、「その理由を自分勝手な解釈で推測しては正解に辿りつけない」ということです。
まずは、傍線で問われている「行動」、あるいは「セリフ」の書かれている箇所の前後の文脈をよく読むようにして下さい。
☆多くの場合、(80%以上の確率で)「答えの手がかり」となる内容は、「物語文」の場合、傍線で問われている部分の前後にありますから、まずは前後の文章をしっかりと読むことが必要です。しかし!これは100%というわけではありませんので、最初に問題文を一読するときには場面ごとに、きちんと内容を読み取ることが大事です!
「どうしてその人物がそういう行動をしたのか」
「どうしてその人物がそういうセリフを言ったのか」
「どうしてその人物の気持ちがそうなったのか」
という部分を文章中から探し出し、そこをみつけたら線を引いてから解答をしましょう。
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「出来事」「行動とセリフ」「気持ち」を読み分ける!
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「理由」を問われるときもそうですが、その他でも、設問に解答するためには、
「物語文」を単なるストーリーとして読むというよりも、むしろ情報として読むことが必要です。
そのためには、以下の3つの内容を情報として客観的にキャッチするようにして下さい。
【1】どんな出来事があったのか。
【2】登場人物がどんな行動をして、どんなセリフを言っていたのか。
【3】その場面では、登場人物がどんな気持ちになっていたのか。
これらのポイントを読み分けていくと、設問の答えのヒントを本文中からつかみとるのに非常に有効です。
「物語文」においては、ある「出来事」によって登場人物たちが動き始めます。
つまり、「行動」を起こし、人物同士が「セリフ」を言い合って会話を交わします。
そして、エピソードや人とのやり取りの中で「気持ち」が動いていきます。
その一つ一つに、必ず理由があるのです。
「物語文」は、情景描写などをまじえながら、これらの内容が盛り込まれて文学的に表現されていますが、
「出来事」、「人物の行動やセリフ」、「人物の気持ち」を読み分けることで文章の内容が明確に頭に入っていきます。
また、読み分けることによって、これらの3つの要素がお互いに連動しあっていることが理解できます。
正確に文章の内容をとらえることができれば、設問に対する「答えのヒント」を探し出すことができます。
読解における「物語文を正確に読む力」というのは、
自分の感性や独自の想像力でストーリーを読まず、内容を「情報として客観的につかむ力」のことをいいます。
つまり、「あとの問いに答えるための読み方」が大切であり、ここが通常の読書とは違うところです。
まずは、「出来事」「人物の行動やセリフ」「気持ち」の3つを読み分けて「設問に答えるための読み」を目指して下さい!
正確に「物語文」を読み取る力を強化したい受験生には、『読みテクトレーニング「物語文」』で演習をして頂ければと思います。
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また、さらに詳しく「物語文」の読解方法について学習したい受験生は、
国語の読解は「答え探しの技」で勝つ!』P.58〜76を参照して頂ければ幸いです。
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文章の特徴をとらえて、読み取る力を身につければ、飛躍的に読解力はアップしていきますよ!
季節柄気候が不安定になっています。
受験生の皆さん、そしてお父さま、お母さま、どうか健康に留意して元気に毎日をお過ごし下さいね。
また、次回メルマガ、「国語と算数の能力開発ルーム」でご一緒に学習できますことを楽しみにしております!
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